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エストニアまでどう飛ぶ?主要航空会社を徹底解説

年間100,000人の日本人観光客が訪れているというエストニア。でも実は、同国と日本の間には、直行便がありません。そのため、日本からエストニアへ来る際には、近隣諸国を経由する必要が…!経由先の選択肢は、ヘルシンキ、モスクワ、イスタンブール等があり、それぞれ航空会社も異なります。今回は筆者が様々な航空会社を試してきた中で、そのおすすめと特徴を徹底解説します!

日本からエストニアへ!

何時間かかるの?

runway上述した通り、2019年4月現在、日本からエストニアへの直行便はありません
そのため、どうしても日本を出国してからエストニアに入国するまで10時間以上かかってしまいます。

最短で12時間程度で、どの航空会社も大体15時間前後の時間がかかります。トランジットの時間が5~6時間の長時間になると、20時間程度かかることも。

いくらかかるの?

航空券は、シーズンはもちろん、どれくらい前に購入するかによっても値段が変動します。一概には言えませんが、オフシーズン(冬季)は最安値が6万円台、8月などの人気シーズンは10万〜20万円と考えていいでしょう。

どの航空会社を利用するかによってもかなり値段は変動します。例えば、最安値のフライトはその多くがLCC(格安航空会社)を利用した航路になっています。

しかし、値段の安いフライトは長時間トランジットを伴っていることも多く、トランジットで宿泊が必要な際にはホテル代によって逆に割高になってしまう、なんてこともあるので注意です!

これからオススメの航空会社を解説していきますが、この記事はいかなる航空会社からも依頼を受けておらず、独立した視点から執筆された記事となっています。予めご理解の上、ご覧ください。

 

オススメの航空会社

フィンエアー(FINNAIR)/日本航空(JAL)

結論から言うと、一番のおすすめはフィンランド経由のフィンエアー・日本航空です。

ヘルシンキと日本を結ぶ便が非常に多いことでも知られるフィンエアー。最近は2019年冬季から新千歳への直行便が就航が決定したことも話題になりました。JALとのコードシェアも充実しており、僕はだいたい成田⇒ヘルシンキがフィンエアー、ヘルシンキ⇒成田がJALの機体で帰ってくることが多いです。

フィンエアーのおすすめポイントとして、日本発着便の多さ機内サービスが充実していること、そしてヘルシンキ~タリン間フライトの快適さが挙げられます。

成田はもちろん、ヘルシンキは大阪名古屋とも結ばれています。せっかく航空券が安価でも、日本国内での移動費がかさむとあまりお得感がありませんから、これは関西在住の方には嬉しいポイントなのではないでしょうか。

Alex
Alex
少しマニアックな話になってしまいますが、JALの成田ーフィンランド便はボーイングの最新気787-9。シートピッチが広い上、コンセントやUSBも利用可能。エコノミーでも2-4-2の配置なので、窓側でもあまり窮屈な思いをしなくて良いのがありがたいですね。

なんといっても最高なのが、ヘルシンキ~タリンの快適さ。フェリーを使うと2時間半程度で到着するヘルシンキとタリンの間は、空路だとなんと45分ほどで到着してしまいます。これは搭乗から離陸、着陸から空港に入るまでの時間も含んでいるので、飛行時間は30分もありません。

日本からヨーロッパに来る際はどうしても10時間以上の長時間フライトになってしまいますが、その点、フィンエアーならヘルシンキまで約9時間。ストレスフリーでエストニアまで来ることができます。事実、フィンランドは日本から最も近いヨーロッパの国として有名ですよね。

ヘルシンキからタリンに来る際、フェリーで来られる方もいらっしゃいますが、実はヘルシンキ空港から港までは結構距離があり、かつフェリーの搭乗時間は飛行機並みに厳しいことで有名です。(1時間前には港に着いておく必要アリ)

したがって、特段ヘルシンキに用事が無い方は、飛行機での来エスをオススメします!

Alex
Alex
ぼくは世界一周の時からずっとスターアライアンス派だったのですが、エストニアに移住して以来、俄然ワンワールド派です

 

アエロフロート(Aeloflot)

エストニアまで来る選択肢としてもう一つメジャーな選択肢がロシアの航空会社アエロフロートによる便です。モスクワ経由で来る形になります。

アエロフロートの良い点として挙げられるのは安さ。他の航空会社と比較してみるとアエロフロートの便は大体一番安価な選択肢となります。

他にも、パイロットが旧ソ連軍のパイロットを採用しているとかで、運転がうまいとの声も聞きますが、着陸時の運転が怖いとの声もちらほら。キャンセルや遅延をすることも少なくはないので、そのあたりは承知の上で、予約しましょう。

また、モスクワはEU圏内ではありませんから、モスクワ経由の場合シェンゲン協定域内へ入域する審査をタリン空港で受けることになります。タリン空港は小さな空港なので、入国審査の列も少なくかなり時間がかかります。

Alex
Alex
安さを追求される方にはオススメです!ただし、ぼくは真冬のモスクワ空港で、飛行機の乗り場までのバスの中で20分放置されました(ドアは開けっ放し…)

 

 

可もなく不可もない航空会社

ターキッシュエアラインズ(Turkish Airlines)

ターキッシュエアラインズも、オプションの一つ。シェンゲン協定域外のイスタンブールを経由します。

設備やサービスは可もなく不可もなくといったところですが、上記のモスクワ経由と同様に小さなタリン空港で入国審査を受けるという難点があります。

また、日本からイスタンブール、イスタンブールからタリンの、二回にわたる長時間フライトとトランジットは辛いもの。ただし、イスタンブール空港での長時間トランジットの間は、ターキッシュエアラインズが主催する無料市内ツアーに参加することもできますよ!

ルフトハンザ航空

ドイツのフランクフルトで経由する便はこちら。ルフトハンザ航空は機材が充実しているため、スターアライアンスマイラーに人気のルートとなっています。

ただし、大抵はタリン上空を通り過ぎた後、また戻ってくるルートなので、上空を通り過ぎている時間はちょっと切ない気分になります。(笑)

また、フランクフルト空港はひたすらに大きいので、乗り継ぎにはご注意を!

Alex
Alex
ぼくは一度飛行機が遅れて、フランクフルト空港を全速力で疾走したことがあります。二度とやりたくない…。

 

オススメできない航空会社

スカンジナビア航空(SAS)

北欧の航空会社、スカンジナビア航空も選択肢の一つです。こちらはデンマークのコペンハーゲンを経由します。スターアライアンスの航空会社として有名ですが、機内サービスの質があまり高くなく、ドリンクは2杯目から有料となります。

ポーランド航空(LOT)

続いて選択肢として挙げられるのが、ヨーロッパのLOT(ポーランド航空)
経由地はポーランドのワルシャワなので、シェンゲン協定域の入域審査はワルシャワで行われます。こちらの審査はとても早く終わった印象。

なぜオススメできないのか

実はこの両航空会社、ワルシャワ・コペンハーゲン⇆タリンへのフライトを運行している航空会社が一緒なんです。それがノルディカ航空(Nordica)といういわくつきの航空会社…。

エストニアを拠点としている同社ですが、パイロット、客室乗務員ともにカツカツの状態で経営しているので、遅延・欠航になることは日常茶飯事。これはビジネスマンには致命傷ですよね…。過去には客室乗務員の間で風邪が流行ってしばらく運行できなかった、なんてことも…。

僕は初めてエストニアに来る際、乗り継ぎ先のコペンハーゲン空港で、タリン行きの便が欠航になったことを知り、途方に暮れたことをよく記憶しています。その時の運行会社も勿論ノルディカ。しかし同社のカウンターなんぞものはコペンハーゲン空港にはなく、色々たらい回しにされた挙げ句、全く関係ないフィンエアーのスタッフに助けてもらいました。(それ以来フィンエアーの大ファン)

したがって、ぼくの経験談からすると、ノルディカ航空とコードシェアをしているLOT、SASは全くオススメできないです。最後の手段としてご検討ください。

航空会社の遅延や欠航の情報はFLIGHTSTATS というサイトで確認できるのでよかったら確認してみてくださいね。

ヨーロッパを発着する航空会社には、直前(チェックイン後)のキャンセルや大幅な遅延が発生すると、乗客に補償金を払うことが法律で義務付けられています。詳しくはこちらのブログの解説が丁寧です。ぼくはこれで250ユーロゲットしました!

2019年7月追記

Nordica航空の発表によると2019年の秋をもって、コペンハーゲンータリン便が休止するそうです。これからは、そもそも日本人がNordicaの便に搭乗する機会が減りそうですね。

予算・要望に合わせて、素敵な旅を!

今回、ぼくはFINNAIR(JAL)をお勧めしましたが、もちろん個人で予算や要望は全く違うので、そちらに合わせて航空券を取るのが一番です。

学生の方なんかは「何よりも予算を抑えたい!」という方も多いでしょうから、格安航空会社で空港泊なんかもして、無茶してみるのもいいのではないでしょうか(笑)

いずれにせよ、今はGoogleフライトスカイスキャナーなど、条件に合った航空券を一括検索してくれるサービスもありますから、活用することをお勧めします。

移動も旅行の醍醐味です。吟味して、素敵な旅をお送りくださいね。

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Alex
SetGo Co-founder / エストニアe-Residency公式ライター エストニア在住。 2016年に世界一周に挑戦し、外資系コンサルティングファームEYを経て、2018年5月よりエストニアへ。現地では、オンライン本人確認サービスを提供している現地スタートアップ・Veriffに参画。その後、ブロックチェーンスタートアップ・blockhiveのメンバーファームとしてSetGo Estonia OÜを設立。Co-founderとして、e-Residencyと連携したサービスを提供している。