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本当は教えたくない サウナ大国エストニアの至高サウナまとめ

タリン、エストニア、サウナ

薪で暖められた石に柄杓で水をかけると、その刹那「ジュー」という音と共に水蒸気と昇華し、その熱はぼくらの身体を温めるー

今回は知られざるサウナ大国・エストニアのサウナ事情を紹介したいと思います。実はAlex、東京時代は週23でサウナに通っていた大のサウナ好き。そんなぼくにとって、エストニアの充実したサウナ文化は嬉しい誤算であり、今やエストニアのサウナは心からリラックスできる天国のような場所です。

サウナ好きは勿論、エストニアのローカルな体験をしたい方は必見ですよ!

エストニアのサウナって?

エストニアサウナの特徴は、隣国・フィンランドのサウナ文化から大きな影響を受けている点にあります。ストーンサウナが主流で、熱々に温められた石の上にひしゃくで水をかけ、蒸気を発生させることで部屋全体を温めていく点も共通しています。そして発汗を促進させるために、ウィスクといわれる白樺の葉を身体に叩きつけるのです。電気ヒーター式が多い日本のサウナとはまた異なった体験をすることができるのが良いところですね!

ただ水風呂があまり多くなく、シャワーで身体を冷やすことが多い点が個人的には残念です。外気浴をできる場所も少ないため、いわゆる「整う」ための環境があまり整備されていません。

それでもエストニアの真骨頂とも言えるストーンサウナで汗をかく時間は何事にも代えがたい瞬間だと思っています。

Alex
Alex
個人的にはエストニアにもっと水風呂文化を定着させたい

 

どこで体験できるの?

エストニアでサウナを体験できる場所は主に3種類あります。

①ホテル併設のスパ

エストニアにあるホテルのほとんどはスパを併設しており、その規模も大きいです。プール、ジャグジーそしてサウナと、施設は充実しており、ほとんどのケースで水着を着用して入ります。値段も張りますが、リラックスできること間違いなしです。もちろん、宿泊客でなくても入ることができますよ!

②サウナ浴場

タリンには数少ないですが、昔ながらのサウナ浴場施設もあります。ウィスク(白樺の葉)を使って身体を叩きながら、汗を流している人が多い印象です。決してキレイとは言えませんが、エストニアのサウナの歴史を感じることのできる「昔ながらの銭湯」といった感じです。銭湯と同じく、裸で入ることが一般的です。

③個人所有のサウナ

エストニア人に、あなたのベストサウナはどこ?と聞くと必ず「自分の家にあるサウナ」という答えが返ってきます。

それほどエストニアではサウナ備え付けの住宅が多いのです。少し大きめのマンションであるとだいたいお風呂場の横にサウナがあります。3−4人ぐらいが限界の小さいサウナですが、人目を気にせず自分だけのリラックスした時間を過ごせるという意味では、最高の環境なのでしょう。

 

 

Alexオススメのサウナ

Viimsi Spa

エストニア,サウナ↑Tallinn Viimsi Spa 公式サイトから引用

さながらエストニアの「ラクーア」。18歳以上の大人のみが入場できます。平日の入場料が30ユーロ(約3,900円)、土日の入場料が35ユーロ(約4,550円)と決して安くありませんが、6種類のサウナキンキンに冷えた水風呂ゆっくり横になれるチェア、とエストニアのスパの最骨頂とも言えるサービスを提供しています。

予算に余裕がある方でしたらオススメです。市街地から少し離れたところにありますが、バスやタクシーで行くことができますよ!

水着必須

Tallink Spa


港の近くにある、フェリー会社
Tallinkが運営するスパです。

比較的新しめの施設で、フィンランド式サウナ、スチームサウナ、トルコ式サウナなど、様々な種類のサウナを楽しむことができます。なによるプールとジャグジーが豪華で、ジャグジーに入りながらお酒を飲むことも! 水風呂もぬるめですが用意されています。
平日であれば12ユーロ(約1560円)、土日だと15ユーロ(約1,950円)で楽しむことができる、お手頃なスパです。

水着必須
※2018年10月22日〜同12月11日までは改装のためクローズ予定

Hotel Olimpia Club 26

エストニア、サウナ↑Club26 公式サイトより引用

新市街にほど近いHotel Olimpiaの最上階にあるスパ。ここの魅力はなんといってもその眺望です。世界遺産にも登録されているタリンの旧市街の大パノラマを目下に、汗を流すことができます。世界遺産×サウナ の組み合わせは、ここでしか味わえないのではないでしょうか!

共用部分にあるサウナは約60度と設定温度は低いですが、更衣室にあるサウナは100度近く、中々に整うことができますよ!プールはありますが、水風呂がないのが難点です。

15時までの入場で、12ユーロ(約1560円)、15時以降だと、15ユーロ(約1,950円)です。ドリンクの持ち込みもOKなので、ペットボトルの水を忘れずに持っていきましょう!

水着必須

Kalma Sauna

エストニア、サウナ↑Kalma Sauna公式サイトより引用

これぞエストニアサウナの歴史。
90年の歴史を誇る、タリンに現存する最古のサウナです。ひな壇のようになっているサウナ浴室には、タリンのローカルたちが競うように汗を流しています。ウィスク(白樺の葉)で身体を叩きながら、日常会話に花を咲かせている光景が印象的です。エストニアのサウナの歴史を体験したいのであれば、間違いなく行くべきサウナでしょう。
ただし、白樺の葉っぱなどで床があまりキレイではないので、ビーチサンダルを持参したほうが良いです。

男性と女性で値段が異なり、以下のような価格となっています。

男性:平日10ユーロ(約1,300円)、金~日11ユーロ(約1,430円)
女性:平日8.50ユーロ(約1,105円)、金~日10ユーロ(約1,300円)

水着不要

プライベートサウナ

こればかりはエストニア人との繋がりがないと中々行くことはできません。ただ確実に言えます。やっぱりプライベートサウナがナンバーワンです。
ぼくが知人に連れて行っていただいたのはタリン郊外のコテージ。湖の真横にあるドーム型のサウナは4人入るともうギュウギュウ。

自分で薪を割り火をつけてストーブを温め、その熱が石に伝わるまで1時間。
ゆっくりと室内が暑くなっていく様子を体験
するのも新鮮でした。そして準備が整ってサウナに入ると、もうそこは別世界。天井が丸いからか、水蒸気の熱もまろやかで、気持ちよく汗をかくことができます。

エストニア、サウナ

そしてたっぷり汗をかいた後は、サウナの真横にある湖にダイブ
これがもう至高なんです!いままで入ったどんな水風呂よりも気持ちよくて、人生死ぬまでやりたかった「サウナで汗をかいた直後に湖にダイブ」という項目にチェックをつけることができました。

 

まとめ

エストニアの冬は厳しいです。寒い時にはマイナス20まで冷え込みます。そんな厳しい気候とは対極的に、エストニアのサウナ、そしてそこにいる人々の心は、あたたかいのです。

Alexは週末サウナツアーも実施しておりますので、手軽にサウナを周りたい!という方はぜひお問い合わせください。観光ではいけないプライベートサウナをご案内することもできます!

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ABOUT ME
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Alex
SetGo Co-founder / エストニアe-Residency公式ライター エストニア在住。 2016年に世界一周に挑戦し、外資系コンサルティングファームEYを経て、2018年5月よりエストニアへ。現地では、オンライン本人確認サービスを提供している現地スタートアップ・Veriffに参画。その後、ブロックチェーンスタートアップ・blockhiveのメンバーファームとしてSetGo Estonia OÜを設立。Co-founderとして、e-Residencyと連携したサービスを提供している。