観光客がますます増加しているエストニアの首都タリン。
その目玉スポットはハンザ都市時代の雰囲気が残るタリン歴史地区です。
しかし、当たり前ですが、タリンの魅力的なスポットは旧市街だけではないんです。
この記事では、タリンの旧市街・歴史地区以外のおすすめスポットを紹介します。
KUMU
KUMU(クム美術館)はエストニア国立美術館の本館。
5つの美術館からなるエストニア国立美術館のうち、一番大きい美術館です。
KUMUの所有する作品群は、主に近代以降の美術作品。主に3階から5階で展示が行われており、3階は戦前の美術、4階は旧ソ連占領時の美術、5階では現代美術を紹介しています。
常設展だけでなく、一度に複数の特別展も開催する巨大な美術館なので、全てじっくり鑑賞しようとすると3時間以上かかります。
また、作品ももちろんのこと、フィンランドの建築家Pekka Vapaavuoriの設計したスタイリッシュな建築も見どころです。
場所: A. Weizenbergi 34, Tallinn
カドリオルグ宮殿
エストニア国立美術館のひとつ、カドリオルグ美術館。
初代ロシア皇帝ピョートル1世が18世紀に建設させたバロック様式の宮殿で、夏の離宮として使われていました。
現在は小さな美術館として、ロシア美術や西洋の美術コレクションを所有しています。
そして宮殿一帯は巨大な公園となっており、Upper/Lower Garden (上部/下部庭園)、People’s Park (人びとの憩いの場)、バラ園、日本庭園など、様々な景色を堪能することができます。
イベントが開催されることも多いので、Facebookページをチェックしてみてください。
URL: http://www.kadriorupark.ee/en
Facebook: https://www.facebook.com/kadriorupark
場所: A. Weizenbergi 37, Tallinn
Telliskivi Creative City
Telliskivi Creative Cityはエストニアのクリエイティブ産業の中心地で、エストニアの人々が週末にショッピングを楽しむ場所。
全160席の飲食店、託児所、印刷所、家具店、映画館に古本屋が並んでおり、曜日によってはダンスやフリーマーケットなどのイベントも開催されています。
このスポットは旧ソ連占領時代、鉄道機関車を修理していた元工場。
2007年にこの土地の再利用の方針が固められ、2009年に初めてテナントが入ってから、段々と賑やかになっていきました。
「ソビエトの修理工も機関車も、変圧器ももうここにはないが、産業の残響はこだましている」(公式サイト) ように、今ではたくさんのインディーズショップが並び、エストニアの職人文化に触れることができますよ。
URL: https://telliskivi.cc/en/
場所: Telliskivi 60a, Tallinn
TELETORN
エストニアで最も高い建造物TELETORN。よくテレビ塔という名前でも紹介されます。
その高さは314m、エレベーターを使い49秒で地上170mの展望台からエストニア北部の景色を楽しむことができます。
また、ニュースキャスター体験、VRムービー、2Dムービー、そして22階/175mの縁を歩く(4~10月のみ)というアトラクションも充実しています!
VRムービーも電子国家とビジネスに関するものだったりして、非常に興味深いですよ。
場所: Kloostrimetsa tee 58a, Tallinn
エストニア野外博物館
エストニアの昔の田舎をイメージしたテーマパーク。
北エストニア、南エストニア、西エストニア、それから島々の農家・風車・小屋が展示されています。
伝統的な民族衣装をまとったスタッフと交流すれば、屋内展示の博物館よりもさらにエストニアの雰囲気を感じることができるでしょう。
また年に十数回、イースターや夏至、エストニアの記念日などにイベントが行われています。大きなイベント以外にもパン作りなどのワークショップや期間限定の展示も。
訪問前に公式サイトをチェックすると、特別な体験ができるかもしれません。
場所: Vabaõhumuuseumi tee 12, Tallinn
旧市街から足を伸ばして
タリンはコンパクトな街なので、旧市街以外のスポットも30分もあれば行くことができます。
可憐な旧市街と、近未来を節々に感じる施設・建築・生活。そのギャップこそがエストニアの魅力なのではないでしょうか。
エストニアにお越しの際は、タリンの旧市街以外もぜひ訪ねてみてくださいね。