エストニアで訪れる最初の難関。それが“職探し”です。海外就職のハードルは低くなく、ぼくもそれなりに苦労しましたが、今はエストニアの中でも“イケてる”と言われている現地のスタートアップで働いています。そんなAlexが語るエストニア就活事情の中から、今回は求人情報に焦点を絞ってご紹介したいと思います。
エストニア求人情報の傾向
まずはエストニアではITエンジニアの求人が圧倒的に多いです。というのも、全体の産業に占めるIT系の企業が多いので、自ずとそうなります。求人の半分以上はシステムエンジニア、開発者向けのもので、言語的にはJavaのスキルを求める求人が多い印象です。
文系職はセールスやマーケティングなどの職種が多く、極稀に日本語のスキルを求めた求人情報もあります。
エストニアでは、国内のIT企業の数に比べてエンジニアの数が足りない慢性的なエンジニア不足状態なので、国外の優秀なエンジニアをどんどん呼び込みたい思惑があります。エンジニアは圧倒的に優遇され、かつ給料も平均月収の倍以上を稼ぐことができます。
一方で文系職の賃金事情はかなり厳しいものになっているので、その点は覚悟をしておいてください。※エストニアの賃金事情についてはまた別のポストで書きたいと思います。
エストニアの求人情報の探し方
エストニアにもリクルートのような求人情報がまとまったWEBサイトがあります。どんなWEBサイトをチェックすればよいのか、少し紐解いてみましょう。
CV.ee
エストニアの求人情報が総合的に掲載されている大手サイトです。ただしこれらの求人情報は主にエストニア人を対象にしているため、外国人を相手にしていないところも多いです。ぼくも15~20通ほど送りましたが、ほとんどの会社から返信がありませんでした。エストニア語を求められる職種も多いため、Englishで絞り込むことをオススメします。
Jobbatical
エストニア発のサービスであるJobbaticalは、海外で働きたい人に特化した就活サイトです。国別でソートをすることができ、ビザのサポートをしてくれる求人情報をリストアップしくれます。例えばエストニアでソートするとIT系の職種を中心に応募することができます。若干ハイクラスの職種が多いイメージがありますが、その中に応募しやすい案件もありますので、要チェックです。
エストニアではLinkedinがかなりポピュラーです。実際にLinkedinにも求人情報はかなり掲載されているので、チェックしてみましょう。実際にどんな人が働いているのか、会社の規模感はどれくらいなのか、をチェックする企業研究の目的でも使えます。企業の面接官がわかっている場合も事前に経歴をチェックしておきましょう。
MeetFrank
チャットボット形式で、個人にあった企業を提案してくれるサービスです。最近エストニアで流行りだしており、優良な求人情報のみが掲載されていると評判です。賃金事情が悪いエストニアの中でも、割と高待遇の求人情報が掲載されているイメージです。
これはスタートアップ全般に言えることですが、目当てのポジションを募集していなくても、実は潜在的に社員を募集している場合が多いです。
面白そうな企業があったら、めげずにアプローチしてみましょう。Linkedinでスタートアップ企業の人事担当者に直接アプローチをして、CVを送るという方法もオススメです。
エストニアの求人情報の見極め方
CV.eeやLinkedinだと求人情報が多く、中々見極めることが難しいかと思います。ただ日本と大きく異なるのは、新卒であってもポテンシャル採用は無く、明確なスキルセットを求めてくる点にあります。
したがって、ご自身の今までの経験と結びつく職種を選定し、集中的に応募することをオススメします。ただし、営業をやってたからといってマーケティング職に応募していけないかと言われるとそういう訳ではなくて、論理的に希望職種と結びつく経歴を話せれば問題ないと思います。
例えばぼくは、日本ではコンサルタントとして働いていましたが、企業の成長戦略の案件に携わっていたことと、少しだけセールスの経験があったため、ビジネスディベロップメント職(セールス職)にも応募しましたし、個人的にインスタグラムの運用経験があるので、マーケティング職にも応募しました。必ずしもその道のプロである必要はないよ、ということです。
ただしあまりにもフィールドが違いすぎる領域に手を出すと、入った後が大変なのでご注意を…。
Alexの場合:知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの紹介で仕事を見つける
エストニアに来た当初、エストニア人の知り合いが全くいないAlexでしたが、幸いなことに日本の知人が紹介してくださったエストニア人にお会いすることができ、そこからの縁で色んな人に会うことができました。
今働いているVeriffも、実は日本にいる知人の紹介で会ったエストニア人が、また別のエストニア人起業家を紹介してくれて、更にそのエストニア人起業家がFacebookにぼくのことを紹介してくれたことで、採用担当者の目に止まったものです。要は、知り合いの知り合いの知り合いの知り合いですね。言葉にするとすごい長い…。しかもエストニアに来てから1週間のスピードで実現しました。
Keep Active
これはエストニアで本当にお世話をしてくれているエストニア人の方から来エス当初にかけていただいた言葉。ただでさえ不利な外国人が、現地で仕事を見つけるためには、かなりアクティブにならないと案件は見つからないと思います。しかし、アクティブに動いていればご縁は広がりますし、素敵な出会いも訪れるはず、といった意味が込められていたのでしょう。
この言葉のお陰で、今の仕事にも巡り会えたのだと思っています。
まとめ:日本からも職探しはできる!
エストニアの職探しはオンラインで完結します。上述したように、あらゆるWEBサービスを駆使すれば簡単に求人情報は集められるのです。
「海外移住したいな~」となんとなく考えている方は、5分でも良いのでぜひ求人情報を見てみてください。特にIT系のスキルセットがある方は、すぐに関連する仕事が見つかるかと思います。Keep Acitive!!
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