移住

何をやるべきか分からなくなったあなたへ 元外資コンサルオススメの思考整理術

思考整理、コンサル、エストニア

エストニアに越してきてから、新しい仕事や普段とは異なる生活をする中で、やりたいこと、やりたくないこと、色々なことが一気にやってきました。そんな時、ぼくは必ずスケッチブックを使って自分の頭の中を可視化することを心がけています。

今回は、自分は何をすべきか、何をすべきでないのか、を明確にするための、思考整理術を今日はご紹介したいと思います。

やりたい・できるマトリックス

今回紹介する思考整理は、自分が今やるべきことを明確にするためのものです。
背景としては、ぼくが会社に入ってやった最初の仕事が「テレアポ」だったのですが、それが嫌すぎて自分が今何をすべきか、必至に考えたことにあります。(笑)

さて、この思考法では、
①やりたいこと・やりたくないこと
②できること・できないこと
この2軸を元に四象限のマトリックスで整理します。

つまり、
①やりたいし、できる
②やりたいけど、できない
③やりたくないけど、できる
④やりたくないし、できない

4つに分類していくのです。

さて、実際のパターンに当てはめて考えてみましょう。

Alexの場合

例えば僕がエストニアに来てから死ぬほど嫌だった、電話での新規開拓営業。
これは④やりたくないし、できないことに該当します。だからモチベーションもだだ下がり。
  
だけどこれを製品に関心を持っていて、本格的に検討しているクライアントとのディスカッションだったとしたら? 僕は英語での営業はまだまだだから”できない”けど、英語も喋れるようになりたいし、顧客の課題解決になるのであれば”やりたい”。つまり、②やりたいけど、できないに該当するわけです。

これら以外にも、前職で専門でやっていたRPA(Robotics Process Automation)と呼ばれるテクノロジーを例に挙げてみましょう。

ぼくはテクノロジー領域のプロジェクトに興味があったため、最初は②やりたいけど、できないから始まりました。”やりたい”という思いがあって夢中にインプットをした結果、半年後、①やりたいし、できるになりました。最高の状態ですね。

ただ、RPA関係の案件に携わり続けるうちにだんだん飽きが生じてきて、③やりたくないけど、できるに移行していきました。これが前職を退職した理由の一つでもあります。
それでも”できる”ことには変わりはないので、いつかこのスキルが役に立つ日が来ると思っています。

あと、意識していなかったものの、③やりたくないけど、できる の一例として、”めんどくさい一般的な事全て(メール、電話、家事等含めた雑務)”を挙げてくれたオンラインサロンのメンバーのコメントが面白かったです。こういう”やりたくない”が多い領域から、どんどんアウトソース/自動化されていくんだろうなぁ。

20代は”できる”を増やす時期  

個人的には20代は、②やりたいけど、できない エリアにフォーカスして、”できる”を増やす時期だと思っています。

会社員である以上、勿論「やるべき」も考えるべきだとは思います。
ただ、”やりたいと思ってやっている人に、やりたくないと思ってやっている人は敵わない”というサロンメンバーからの声が表している通り、結局イヤイヤやっていることってあんまり頭の中に入ってこないんですよね。

個人的にも、過去自分が熱中していたものって、「努力している」と思ったことが無いんです。やりたいから、自ずとやってしまう。個人的にはこれが最強の状態だと思っています。

やる気があるエリアで自分のスキルを伸ばしていき、そこで培った”できる”を組み合わせて、30代でビジネスに昇華させていく。そのためにも、20代のうちは、時間を投資して成長というリターンを得る時期だと思っています。

自分の提供できる価値を認識する

オンラインサロンの中の声で面白かったのは、

”どうしてもどうしても「やりたくないし、できない」に取り組まないといけない、やらなきゃ結果を出せないときは、同時に「やりたいし、できる」ことに全力を向けている”という声でした。自分が何らかの価値を少しでも提供できる状態を保つことで、精神状態を健全に整える。これも一つの作戦ですよね。

学生は一方的なインプットが許される一方、賃金を受け取っている社会人は何かしらでバリューを発揮しなければいけない。だからこそ、自分の既存のスキル(できる)を活用して”やるべき”を提供した者こそが、②やりたいけど、できないに挑戦できるんだと思います。それが学生と社会人の決定的な違いなんじゃないでしょうか。

まとめ

今回はオンラインサロンで盛り上がった思考整理術について、ブログでもご紹介してみました。ぜひ皆さんも時間をとって、紙に書いてみてください。自分が進むべき方向性が見えてくるのではないでしょうか…!

また、オンラインサロンEstonia Holic!では継続的にこういった思考整理のワークショップを提供しているので、ぜひ気になるかたは以下から参加してみてください!

 

 

ABOUT ME
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Alex
SetGo Co-founder / エストニアe-Residency公式ライター エストニア在住。 2016年に世界一周に挑戦し、外資系コンサルティングファームEYを経て、2018年5月よりエストニアへ。現地では、オンライン本人確認サービスを提供している現地スタートアップ・Veriffに参画。その後、ブロックチェーンスタートアップ・blockhiveのメンバーファームとしてSetGo Estonia OÜを設立。Co-founderとして、e-Residencyと連携したサービスを提供している。