エストニアの冬は厳しいです。
マイナス20度まで落ちる気温に加えて、緯度が高いため、1日の大半が暗くなります。ただエストニア人はそんな長く、寒く、暗い冬を乗り越えるために様々な工夫を凝らしています。
今回はそんな厳しい冬を乗り越える、エストニア人の工夫の数々をご紹介したいと思います。
セントラルヒーティング
エストニアの住居では大抵の建物にセントラルヒーティングが備え付けられています。これは中央管理型の暖房設備で、冬の始まりと共に建物の管理人がスイッチをONにすると、熱湯が部屋の中にあるパイプを通って、そのパイプが部屋を温める仕組みです。
夏が涼しく、冷房が無いエストニアでは、暖房のせいで冬になると電気代が一気に上がってしまうのが辛いところ…。個人的にはこたつを日本から輸入したいです。
サウナ
このブログでも既に取り上げているエストニアのサウナ文化。
マイナス20度の世界から、100度の世界に飛び込み、身体を温めます。事実、サウナから出た後はコートを脱いで歩いても大丈夫なくらい、身体がポカポカになるのです。(Alexは今週3回サウナに行きました)
ビタミンDの摂取
エストニアの冬は暗いです。
冬至では、日の出9時、日の入り15時と、一日の3/4が暗闇という有様。紫外線から生成されるビタミンDが不足すると、脳やメンタルなどに影響が出て、「冬季うつ」になる人が少なくないそうです。その対策として、タブレットなどの形でビタミンDを摂取している人が多いです。特に子どもはその影響を強くうけるそうで、通年で摂取させている家庭もあるんだとか。
ライトアップ
冬が始まるこの季節、街のはずれにあるカドリオルグ宮殿では、ろうそくを使った温かい灯りを中心に、LEDを使ったきらびやかなライトアップ、そしてプロジェクションマッピングが施されています。そんなライトアップを見ようと、タリン中から人が押し寄せて、公園内は日本の夏祭りのような人混み。タリンにこんなに人がいたんだ…!というほどに多くの人が押し寄せ、その注目度の高さをうかがい知ることができました。
部屋の中でも、敢えて部屋を暗くしてアロマキャンドルを炊く人、照明設備を追加して日中ばりに明るくする人、など様々なライトアップをほどこして暗い冬を乗り越えるんだとか。
Alexも照明をあと2つほど買い増す予定です。
スリッパ
意外かと思われるかもしれませんが、エストニアにはスリッパ文化があります。その理由として挙げられるのが「雪」。雪の中を歩いた後、そのまま土足で家の中に上がってしまうと、雪の水分で床がベチャベチャになってしまう。そんなことを防ぐために、エストニアでは室内では靴を脱ぎ、スリッパに履き替える文化があります。ぼくが働いているVeriffでも、玄関でみんな靴を脱いでいます。
まとめ
自然には逆らえない。
これは日本に居た時も、世界一周をした時も痛感したことです。
エストニア人も、このように様々な工夫を凝らして長い冬を乗り切っています。
ただ個人的には、その土地の天気に付き合うのではなく、気候が良い場所のベストシーズンを狙って、天気に合わせて移動する生活を目指したいと思っています。
夏の間はエストニア、春と秋は日本、そして冬の間はどこか南国からリモートワークするのが理想なので、なるべく早くその生活にシフトできるよう頑張ります!
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