観光

コオロギラーメン×ふんどし×サウナ 前代未聞のイベントがエストニアで開催!

コオロギラーメン

先日、日本からやってきた3人のユニークな男たちが、エストニアの首都・タリンでこれまたユニークなイベントを開催しました。テーマはコオロギラーメン×ふんどし×サウナ。一つひとつでも珍しいこれらの要素が書け合わさった前代未聞のイベント、一体どんな様子だったのでしょうか?レポートしていきたいと思います!

エストニア在住UCが発起人 イベントの中身は?

今回のイベントの発起人はエストニア在住のUCぼくと同じ時期にエストニアにきた、いわばエストニア同期の大事な仲間です。そんな彼の大親友、ふんどし男こと「のだぱい」と、地球少年こと篠原祐太くん がエストニアに来る! ということで今回のイベントの企画に至ったそう。

エストニアではまず企画されないようなイベントなので、その注目度も殊更!Facebookのイベントページにも、200人以上が興味を示しています。

そんな彼らは前日から準備を始めて万全の状態でイベント当日を迎えます。

エスホリ エスホリ

 

コオロギラーメンが絶品すぎる…!

タリン郊外のロッジ風の会場に着くと、まずは出迎えてくれたのはコオロギラーメン。中央に載っているのは調理されたコオロギ!!!!衝撃が走ります。

 

作るのは虫少年・地球少年として一躍有名になった篠原祐太くん(Twitter)。ぼくも、大学の後輩ということもあって、その活躍っぷりを耳にしていました。今回のエストニア訪問にあたっても、彼のFacebookの投稿を見た共通の知人(しかも複数人)が、ぼくにわざわざメッセージを送ってくれるぐらい。そんな彼、とにかく人徳者。昆虫やラーメンとか以前に、とても気の利く優しい青年でした。会って数分でぼくもファンに!

 

虫ラーメン

今回のラーメンはコオロギを持参してイチからダシを抽出。そのダシをベースにした味付けで、その上にディルや糸唐辛子、山椒などをトッピングするスタイルです。

虫ラーメン

肝心の味は

海外で食べたラーメンの中でダントツで美味しかった

いやー正直疑心暗鬼で食べたんですが、全然臭みとか苦味も無いし、山椒が見事にマッチするスープが絶妙だし、トッピングのコオロギも普通に美味しいし、大満足のラーメンでした

ちなみにAlexはこのあと調子に乗って、合計3杯いただきました。

 

コオロギラーメンに秘められたストーリー

後から篠原くんに聞いた話ですが、このコオロギラーメン、試行錯誤の結果辿り着いた味だそうです。「虫」という世間から嫌悪感を持たれている生き物をいかに美味しく、そして身近に感じて貰えるか。ただ単にラーメンを作るのではなく、そこには虫が大好きな彼だからこその、こだわりが詰まっていたのです。

この日はコオロギを使ったラーメンでしたが、これまでコオロギ、トノサマバッタ、セミ、カイコ、 アリ、イナゴ、ゴキブリ、トンボをはじめとした30種類以上の虫で試作をしたんだとか…!その中でもコオロギを選んだのは、秋の虫として鳴き声の風流さがあり、昔から虫の中でも比較的親しみを覚えやすいから、という理由もあったそうです。

栄養にもこだわっていて、そもそも虫は全体的に高タンパク低脂質なものが多く、ヘルシーな健康食としての側面も持っているんだそう。その中でもコオロギはたんぱく質が豊富で、ビタミンやミネラルも含まれているため、今回のラーメンの具材に選んだとのことです。

虫ラーメン

調理工程でも、油で乾煎りして雑味やエグミを和らげるなど様々な工夫を織り交ぜています。また、複数の種類のコオロギをブレンドすることで、最適な味のバランスを見つけ出している、と語ってくれました。

本気で虫に向き合ってい彼だからこそ、実現できた味なのかもしれませんね。

Alex
Alex
コオロギのブレンドって。コーヒーかっ!

 

サウナは世界どこでもむさ苦しい!?

さて、コオロギラーメンでお腹と知的好奇心が満たされたら、次はサウナです。

エストニアはフィンランドの影響を受けてサウナ文化が有名なのですが、今回の会場もサウナ付きそしてエストニアでは珍しい水風呂もちゃんとあるので…!水着やふんどしに身をつつんだ男たちが、ところ狭しとギュウギュウに詰め込まれている…。

その景色のむさ苦しさたるや。

サウナ

電気式ヒーターで暖めることが主流の日本のサウナとは違い、エストニアでは熱々の石に水をかけて蒸気を発生させるスタイルが主流。皆で恐る恐る水をかけながら、ダラダラと汗を流していきます。

そして身体が温まった後は水風呂にダイブ!エストニアでは水風呂がある施設がすくなく、シャワーで身体を冷やすことが主流なので、水深1.5mの水風呂プールは最高でした

タリン、エストニア、サウナ
本当は教えたくない サウナ大国エストニアの至高サウナまとめ 薪で暖められた石に柄杓で水をかけると、その刹那「ジュー」という音と共に水蒸気と昇華し、その熱はぼくらの身体を温めるー 今回は知られ...

 

ふんどし脱ぎ選手権

さて、サウナで整ったところで、最後はふんどしやさしいマン のだぱいTwiiter)が主催するふんどし”脱ぎ”選手権。世界各国から集まった屈強な男たちが、ふんどしをいかに早く、そして美しく脱げるかを競います。この日集まった外国人たちは、もちろんふんどしを見るのも初めて。恐る恐るエントリーします。

ふんどし

1回戦

1回戦は、はや脱ぎ競争。いかに早くふんどしを脱げるかというシンプルなルールです。予選は三人一組になって行われ、不正がないように事前にふんどしチェックが入ります。

ふんどしチェック

のだぱいは安定のはや脱ぎで余裕の1位突破。中々思うように脱げない出場者たちに、会場も盛り上がります。

ふんどし

2回戦

2回戦は、その脱ぎ方の美しさを競う採点制3人の審査員によって勝者を決めます。

注目の戦いは日本代表のだぱいvsエストニア代表ケルト。のだぱい、ふんどしを今日初めて履いたエストニア人なんぞには負けるわけにはいきません。

まずはケルトの実技。テーマはスパイダーマン

ふんどし

ハリウッド顔負けのアクティブなふんどし脱ぎで会場を沸かせます。

のだぱいピンチ!

つづいてのだぱい。テーマはe-Residency

おもむろにパソコンをいじるようなジェスチャーを始めてからの…

 

ふんどし

まさかのふんどしの中からe-Residencyカード!! エストニアならではのネタに負けじと会場も盛り上がります。

そして審査員のジャッジ。決勝に勝ち進んだのは

ふんどし

エストニア人のケルト! 

のだぱい、まさかの敗退です
このジャイアント・キリングに会場は大きく湧きます。

 

ふんどし

 

決勝戦

そして決勝戦
予選を勝ち進んだ3人の猛者たちによる最終決戦は、2回戦と同じく採点制

まずはケルト。テーマは「ツバメ」。おもむろにふんどしを脱いでからの

ふんどし

このポーズ!

会場は今日一番の盛り上がりをみせます。

そして決勝に進出した唯一の日本人、よしくん。2回戦は「背負投げ脱ぎ」で会場を沸かせた彼ですが、思うようにふんどしが脱げず、痛恨のややウケ!

ふんどし

そして最後はイギリス出身のアダム。緊張の面持ちで演技に入ります。

 

ふんどしを脱いだかと思いきや…、

 

熱湯

まさかの熱湯芸!

日本の芸人顔負けの発想に会場のお客さんも爆笑です。

 

結果発表

決勝の審査は会場のお客さん全員その結果

優勝

優勝は「スパイダーマン」そして「ツバメ」の名演技で会場を沸かせたケルトに決定!

2回戦の勢いそのままに、エストニアの国鳥でもあるツバメをふんどし脱ぎに織り交ぜたそのスタイルが、観客の心を鷲掴みにしました。

最後は会場全員でEestiコール。(Eestiはエストニア語でエストニアのこと)
ここまで会場が一体になったイベントがエストニアであったでしょうか?

エストニア

Alex
Alex
ちなみに優勝後のインタビューでケルトは、「ぼくはこの名誉をどう両親に説明すれば良いんだ。」と困惑していました。(笑)

まとめ

イベント当日に会場が変更になるというハプニングもありましたが、結果としては大盛況のうちに幕を閉じる形となりました。これには主催者の一人、UCも嬉しそう!
Alex自身、こんなに笑いとお腹が満たされた夜はエストニアでも初めてだったかもしれません。

 

ふんどしやコオロギラーメンというちょっぴりユニークなコンテンツですが、その分外国人からの食い付きも抜群!実際に会場ではふんどしを買って帰る人もいました。

最後は全員で記念撮影。

集合写真

こういう面白い出会いや文化交流があるから、海外に住むのはやめられないですね。

エストニア人から、「これが日本の文化なのか!素晴らしいな!」と言われて、(いや、これ結構普通じゃないんだけどな)と思いながらも、国際交流を心の底から楽しめた夜でした。

 

 

ABOUT ME
Alex
SetGo Co-founder / エストニアe-Residency公式ライター エストニア在住。 2016年に世界一周に挑戦し、外資系コンサルティングファームEYを経て、2018年5月よりエストニアへ。現地では、オンライン本人確認サービスを提供している現地スタートアップ・Veriffに参画。その後、ブロックチェーンスタートアップ・blockhiveのメンバーファームとしてSetGo Estonia OÜを設立。Co-founderとして、e-Residencyと連携したサービスを提供している。